新値足とは、価格トレンドを把握するためのチャートスタイルです。上昇相場では以前の高値を上回ったときに、下降相場では以前の安値を下回ったときに初めて行を変え、新しい足を記入していきます。
新値陰線10本などと表記されたときの解釈は、株価の終値ベースで直近の陽線と陰線を10本包み込む値動きがあったときに、陽線から陰線、陰線から陽線に変化するチャートの中での意味合いとなります。
新値足は、縦軸に株価をとり、横軸には時間の概念が入らない不規則時系列チャートで、売り買いのタイミングを見極めるために利用します。高値を更新したときに陽線(白抜き)、安値を更新したときに陰線(黒塗り)を記入します。
新値10本足は長期トレンドを示すとされており、いちよし証券投資情報部の高橋幸洋課長は「だましが少ないため大局観での株価のトレンド転換をみる際に適している」と指摘しています。年金資金や機関投資家などの投資家は「大局観が変わったかどうかの事後的な確認のために必ずチェックしている重要な指標だ」と語る人もいます。
新値足には、新値3本足、新値5本足、新値10本足などがありますが、書き方は同じです。一般に、三本抜きを短期、五本抜きを中期、十本抜きを長期とします。