「安値切り上がり」とは、株価チャートにおいて、安値が1つ前の安値を上回っている状態を指します。ダウ理論では、高値と安値が連続的に切り上がっている状況を上昇トレンドと判断します。
また、株価が上昇・下落を繰り返す中で、投資家が前回の安値まで株価が下落するのを待てずに買いを入れてくるため、安値が切り上がってくる形を「強気の三角保合い」といいます。このチャートパターンは、投資家が強気になっていることを示し、頂点をつけた後に上昇する確率が高くなる可能性があります。
三角保ち合いには、上下幅が均等に狭まってくる「二等辺三角形型」と、高値は一定で下値が切り上がってくる「安値切り上げ型」、反対に安値は一定で上値が切り下がってくる「高値切り下げ型」の3種類があります。三角保ち合いは、上値を徐々に切り下げ、あるいは下値を徐々に切り上げながら(その両方の場合もある)、株価が煮詰まっていくことを言います。上値抵抗線と下値支持線に囲まれた空間が次第に先細り、三角形になることから「トライアングル」とか「ペナント」と表現することもあります。